ほめぱげ

──この呪文に覚えがある方、どうもお久しぶりです。
目にしたのは一体いつぶりかと思いを馳せているでしょうか。

ブログ使えば?wordpressがおすすめだよ!と真っ当なご意見のあなた。
なんでスマホの幅に合わせてちゃんと表示されないの?とお困りのあなた。

Welcome to my homepage=ほめぱげへようこそ!!

homepageのローマ字読みから生まれた90~00年代前半の古ワード、ほめぱげ。
主に個人制作Webサイトの通称として古代インターネットマン達に愛されていた時代が存在しました。

限られた技術の中、Windows標準搭載ソフトのメモ帳にHTML手打ち。
やたら動き回るgifアニメ素材や、装飾過多っぷりが愛らしいワードアートの乱用は序の口。
サイトを開けば強制的に鳴り出すMIDI音源を盛り込み、極めつきには画像やテキストが点滅したり動き回る!?クールなタグを添えて。
現代デザインの常識を打ち砕く、当時の最先端ほめぱげ。

Wikipedia(2001年設立)やキュレーションサイトなど存在しないインターネット原始時代において、
デザインは無骨ながらも尋常ならぬ圧倒的な専門知識を元に紡がれる長文記事が粛々と更新され続ける、テキスト系ほめぱげ。

SNSに莫大な情報が集約されていき、洗練されたデザインのWebサイトが溢れる現代。
愛すべきほめぱげ達はいまや多くがドメイン切れの彼方へ。
とどめの一撃ジオシティーズのサービス終了により、ほめぱげ達は古代遺跡として姿を残すことすら叶わず星になりつつあります。

でも。このまま消え行くほめぱげ達の背中を見送るだけじゃ、ちょっとさみしい。

おもしろFlash、ポストペット、恐怖の館、Harbot、3Dピンボール、マインスイーパー、魔法のiらんど、ハンゲーム…(その他古コンテンツ随時募集中)
電子の海に眠る僕らの青春──いまここで、語らいましょう。